2014年始

今年10歳の娘に作った椀。娘がドットに花を入れました。
今年10歳の娘に作った椀。娘がドットに花を入れました。

ぼちぼち2014年の仕事をはじめました。

今年もよろしくお願いいたします!

 

昨年は活動が徐々に増えてきた1年でした。

お客様や周りの皆に助けられてなんとか前向きな年を迎えることができました。

ありがとうございます。

 

子育てと数物仕事と片手間で自分のペースで気楽に作る趣味のようなやり方から少しずつ脱皮しているような、できてないような苦しさにも抱えつつ。

(下手だったりバカな自分に飽き飽き、18から漆やってて「もう漆やめてもいい!」と初めて自発的に思った忘れられない2013。←のど元過ぎたかなー・・)

そんな中、小~さな喜びを過大に膨らましてゴハンを3杯以上食べるみたいに製作し。あー、なんとか続いてよかったよかった。

 

12月~年始は、輪島時代の友人たちにあったり、新しく知り合った物づくりの人たちに揉まれて、自分はどんな考えで漆を続けて、物を作るのか考えさせられました。

 

作ったり話したりしてわかってきたのは、
どうやら、漆を使いたいんだな、自分。

仕上がった物より、漆の樹液の存在に感心しているようです。

(・・ちがうかな?)

 

漆の樹液ってすごいから、みんなも使うといいですよ、?

塗料としても接着剤としても歴史的文化的価値も素晴らしいですよ、?

すごいな、漆さん。ボンドもいいけどたまには糊漆とかおすすめです。

 

漆を使うためにお箸や器を作る→でも作るからには喜ばれる物、使って幸せになる物がいい→そういうものは何だろうと日々探求。

自己表現にどうも興味がわかないわけだ。と納得しました。

たぶん今のところはそう思う。

目的なんてよくわからないもんです。

 

思い返せば訳もわからぬままイメージだけで入ってしまった漆の世界です。

今年もがんばります。

 

 

※便利でいい物がたくさんある世の中なので、経済的に非効率な漆さんは放っておいたら自然淘汰される運命のようです。とくに漆の生産者は大変厳しい状態だそうです。国やいろんな人達の頑張りがあるので国産漆は完全に消えはしないだろうけど、幻の塗料になるにはおしい素材だと思います。

私の作った物に限らず漆に興味をもって手にとって頂けたらいいな~とますます思う今日この頃です。